現在ドラマなどで女優として活躍中の上白石萌音(かみしらい もね)さんが歌う『夜明けをくちずさめたら』という曲が話題になっています。
そこで、今回は『夜明けをくちずさめたら』の曲タイトル名や歌詞の意味を考察していきたいと思います!
目次
【夜明けをくちずさめたら】の楽曲制作は水野良樹!
【夜明けをくちずさめたら】の作詞作曲を担当したのは『いきものがかり』のギター&リーダーを担当している水野良樹さんです。
水野さんは、頭脳明晰なことでも知られており、一橋大学社会学部(偏差値 67.5)を卒業されています。
いきものがかりでも作詞作曲を担当し、『YELL』『ありがとう』などの数々のヒット曲を生み出し、更に作曲家としても平原綾香さん、木村拓哉さんなどにも楽曲を提供しており、音楽界ではかなり活躍されています。
【夜明けをくちずさめたら】はそんな彼が作った楽曲でもあるので、多くの人の心を動かすような作品となっているでしょう。
【夜明けをくちずさめたら】の曲タイトルの意味は?
【夜明けをくちずさめたら】のタイトル名は少し難しい表現のように聞こえますが、水野さんはいろいろな人たちがぶつかり合う中で、多様性を認め合うことをテーマに書いて欲しいという依頼を受けて楽曲制作に取り組んだとコメントしています。
そのことから考えてみると、夜=人それぞれ感じている暗い部分、明け=暗い気持ちがパッと明るくなった、くちずさめたら=(好きな歌をくちずさむように)楽な気持ちでお互いの気持ちをシェアしよう
というニュアンスの意味ではないでしょうか?
なので、【夜明けをくちずさめたら】の意味合いは、心が晴れるようシェアしていこう!と考察します。
【夜明けをくちずさめたら】の歌詞の意味を考察!
それでは、水野良樹さんが作詞した【夜明けをくちずさめたら】の歌詞と共に歌詞の意味を考察していきたいと思います。
誰もが1人ぼっち やりきれないほど
悲しみがあって でも笑いたくて
人はみんな孤独を感じたことがあるだろう その孤独を感じ切れないほどに
悲しい気持ちはまだ心の中に残っているけれども でもその心の闇を晴らしたい気持ちがあって
『やりきれないほど』という言葉を使って強い孤独を感じているんだという意味を表しているのではないかと思われます。
心のモヤモヤが晴れない複雑な心境を表しているようです。
悔しさにもたれて 見上げた夜空にくちずさむ
願いが叶うのなら はぐれた人にも
悔しい気持ちを味わいながらも 夜空を見上げながら、今の気持ちを表現してみる
もしこの願いが届くなら 別れた人に会いたい
『悔しさにもたれて』は、私たちが一般でいう『ソファーのもたれかかる』の表現をのように、そのものに身を任せてという意味なのではないかと考えられます。
『夜空』の言葉をなぜ歌詞の中に入れたのか?というと一旦、心を何もないまっさらな心の状態にして今の自分の感じている本心を改めて再確認している様子を表しているようです。
幸せが落ちて ぬくもりが生まれて
優しさがつながれて またいつか会えたらいい
今まで幸せに思っていたあの日々が急になくなって そのことがきっかけで改めて人の温もりの大切さを感じた
人を想うこの優しい気持ちをあなたと共有して いつかまた会える日が来ることを祈っている
失ったことで気づく、〝本当の幸せ〟を改めて感じて
また過去過ごしたような日々が戻ってくることを祈る心境が描写されているようです。
君は月を見てる 涙に負けないように
誰かの手に愛が宿ること 願っているんだそうだろう
(自分を客観視して)僕/私は 夜の月=上 の方向を眺めている
悲しみの涙が落ちないように
私のように世の孤独を感じている人が温もりを感じられるよう
私は願っている そうだよね
『君は月を見ている 涙に負けないように』は〝上を向いて歩こう〟(坂本九)の歌詞『上を向いて歩こう 涙がこぼれないように』に表現の仕方が似ており、わかりやすくなっています。
『誰かの手に愛が宿ること』と表現することで、私たちが手を繋ぐことで感じる【体温の温かみ】=【心で感じるぬくもり】を言い表しているようです。
僕も月を見てる 君と同じ月を
寂しさこそ僕らの絆さ 夜明けはきっと来るから
僕も同じ空の下にいる一人の人間として あなたも同じ月を眺めているだろう
寂しい気持ちを共有できるからこそ、私たちとの絆とも言えるね
寂しい気持ちがいつか晴れるその時がくると願って
『僕も月を見ている 君と同じ月を』と表現することであなたと【同じ場所】=【あなたと同じ気持ちを感じている】の比喩表現のようです。
『寂しさこそ僕らの絆さ』とここから前向きな表現を入れているのも特徴的です。
〝夜明けをくちずさめたら〟
【夜明けをくちずさめたら】の曲へのコメント
いきものがかりさんの曲は、いつどんな精神状態で聴いても、自分らしいところに戻れるような、この音に私は育ててもらったと言っても過言ではない存在です。そんな水野さんの曲を歌わせていただけることに、とても感動しています。
曲をいただいた頃、私もすごく寂しく、孤独を感じていた時期だったのですが、水野さんのあたたかいお人柄や人に対する想いが詰まっている気がして、一人じゃない、大切に歌おうと思えました。
日々辛いこともあると思いますが、早く明日が来ないかなと、顔を上げて前を向けるような曲です。私自身も、この曲に出会えたことを感謝しています。皆さんにとっても、そんな曲になりますように。
引用 音楽ナタリー
自分の書いた曲を上白石さんに歌って欲しいと思っていたので、今回オファーをさせていただきました。
上白石さんの歌声は、技術に頼るわけでなく、それでも一言一言に説得力がある。僕がいきものがかりで大切にしてきたことも、すごく感じ取ってくださっているのを知っていたので、今回いいタイミングで出会えて、歌作りをさせていただいた気がしています。
朝でも、夜でも、ちょっと隣に置いておけるような、それぐらい気持ちで長く愛していただける曲になったと思います。
引用 音楽ナタリー


