テレビドラマシリーズ「渡る世間は鬼ばかり」などの作品を制作したことでも有名な脚本家の橋田壽賀子さん。
2021年4月4日に95歳で亡くなられたといった悲しいニュースが流れました。
今回は橋田壽賀子さんの死因となった病気やその他の病気の既往歴について掘り下げていきたいと思います。
橋田壽賀子の死因は難病だった…
橋田さんは、2021年2月下旬から「急性リンパ腫」という病気に罹り、東京都内の病院で治療を続けていました。
しかし、残念ながら2021年4月4日に自宅に戻った後に亡くなられたそうです。
「急性リンパ腫」は、病状の進行が速いため、急に症状が出現する病気のことです。
それに加えて、発症の原因の多くは不明であり、予防法なども未だに明らかになっていないそうです。
白血球の一種であるリンパ球が幼若な段階で悪性化し、がん化した細胞(白血病細胞)が無制限に増殖することで発症します。
引用:国立がん研究センター がん情報サービス
橋田さんも治療を始めてから約1カ月半で亡くなられているので、病気の進行速度がいかに速く、恐ろしい病気なのかが分かります。
病気の既往歴がヤバかった…
急病で亡くなりかけていた
橋田さんは、「急性リンパ腫」に罹る前にも急病に罹り生死を彷徨っていたとのことです。
2019年2月6日(当時94歳)に、橋田さんはアジアツアー旅行中に寄港先のベトナムにて「マロリー・ワイス症候群」という病気を発症します。
病気に罹った当時は痛みがなく下血のみの症状しかなかったようです。
ほとんどの人が聞いたことがない病気だともいえますが、現地で発症した際も病院で診察を受けたところ原因不明。
その後、医師と看護師が付き添い、チャーター便で日本に帰国することになりました。
チャーター便に乗っていた橋田さんは、麻酔をかけられて意識がない状態だったそうです。
そして、日本に帰国後の検査にて「マロリー・ワイス症候群」だったことが判明します。
食道と胃の境目部分に傷がつき、粘膜が縦に裂けて出血する状態
生死を彷徨う程だったそうなので、そのままの状態で旅行を続けていたらもっと大変な事態になっていたかもしれませんね。
病気で安楽死の真相は?
橋田さんは、92歳の頃に「安楽死で死なせて下さい」という本を出版されています。
しかし、当時は橋田さんは病気に罹っていた訳ではなく、「もし認知症になると人に迷惑をかけるならば、スイスの安楽死支援組織〝ディグニタス〟へ行き、そこで安楽死したい」という思いがあったそうです。
日本も含め、安楽死が認められていない国はあまりないため、〝ディグニタス〟には末期がん患者など他国からも訪れるようです。
90歳を超えた橋田さんは病気にはまだ罹っていなかったとは言え、日頃から認知症になって人に迷惑をかけてしまうのではないかという不安と共に過ごしてきたのでしょう。
今回の記事のまとめ
今回は橋田壽賀子さんの死因となった病気やその他の病気の既往歴について調査していきました。
- 橋田さんは90歳を超えたあたりから、「認知症になって人に迷惑をかけるくらいなら安楽死をしたい」と考えていた。
- 94歳の時、旅行先で「マロリー・ワイス症候群」に罹り、生死を彷徨っていた。
- 95歳の時、「急性リンパ腫」に罹り、治療開始からわずか1カ月半で亡くなられた。
橋田さんは世間からすると長寿な方に部類されますが、常に死と向き合った壮絶な人生を歩んできたことだと思います。
橋田壽賀子さんが今回亡くなられてしまったことを、心よりご冥福をお祈り申し上げます。